今日は仏さまが私たちをどのように導いてくれるのかをお話します。
仏さまを直接紹介した方が早そうなので、実際に仏さまになっていかれた方を2尊紹介します
1)
先日、ご主人を亡くし一周忌を迎えた奥様が来てくれました。少しでも私たちの心が安らぐようにと花を持ってきてくれました。赤いスイートピーでした。
スイートピーの花言葉を皆さんはご存じですか?
然・・・私もわからなかったので、その奥様の前でスマホを取り出してgoogle先生に聞きました。
『私を忘れないで』
それがスイートピーの花言葉です。
たまたまお花屋に勧められて、たまたまその花を購入したそうで、奥様自身も花言葉なんてあまり気にしていなかったそうです。
「なんか主人が私をこの花のところに誘導してくれた気がするんです。普段の生活でもそういうことが割とあって。やっぱりそういうことがあるんでしょうね」
先立っていかれた大切な方々は、今まさに仏さまとなって、自由自在に人々を導いておられます。
お経典によると、姿・形を変え、愛婆の人々を救済するというのです。
奥様が上に言われたようなことでしょう。私は「ご主人が奥様を心配し、今も導き続けてるんでしょうね」と返答しました。
2)
また別の方からの相談。
「母の遺骨をペンダントに入れて一緒に過ごしたいんです」
先日、母親を亡くした40代の娘さんからでした。母親と二人三脚で歩んできた人生。
先月、その母を亡くし、まだまだ悲しみのまっただ中。「晩年の体調が悪い時でも、いつも私のことを一番に心配してくれてた母でした」と不意に涙を流される娘。
日常生活は何とか送れているものの、母親の話をすると、思わず涙が溢れてきます。
「まだ自分の手では直接骨を触れません」
母の遺骨をペンダントに入れてお渡ししました。
「これでずっと一緒にいられる」と涙する娘さん。
「こうやってペンダントをしてると傍にいるっていう実感が湧いてきます。お風呂の時以外はつけていようと思います。そういえば、この前ですね、お風呂に入っているときに母が心配してくれてるって感じたんですよ。骨と一緒じゃなくてもいつも見守ってくれてるってことですかね」
「そういうことでしょう』とお伝えしました。
先立ってゆかれ仏になった方々の紹介をさせていただきました。
私たちは目の前のことに忙殺されてしまう生き物なので、お導きはあっても気づけないことの方が多いと思います。
立ち止まってまわりを見渡してみると、大切なあの人からのお導きが沢山存在しているかもしれません。
ちなみにこのはたらきのことを親鸞聖人は
還相(げんそう)
と表現されました。
大切なあの方は仏さまになり、この娑婆に還ってくるということですね。
是非時間がある時に導きを感じてみてください。
本日もようこそのお参りでした。
合掌
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