許すことの大切さ

ゲンの言ノ葉

「ミスを許せるというか、自然とそういう気持ちになったんじゃないかなと思います」

そう口にしたのは、先日、日本に驚きと喜びをもたらした松山英樹さん。私はゴルフをしないので、いつも見ているわけではありませんが、そんな私でも心からすごいと思えるニュースでした。

色んな方からたくさんインタビューを受けておられましたが、その中で当然「なぜ優勝できたのですか。どのような意気込みで臨んだのですか」と訊かれるわけです。

冒頭のように、「ミス許せる自分がいた」と話しておられた松山さん。簡単なようで、難しいことだと思います。ただ、自分自身を許せた時はいつもとは違う自分自身にであうことができるとも同時に思えます。

その証拠に、松山さんのマスターズ優勝があると私は感じています。

「人を許すことも難しいけど、自分を許すことはもっと難しい」

以前、親しくしていた80代の女性の方が言われていたのを思い出します。

「私が自分を許せるようになってきたのは、40代になってから。自分を許せるようになった時、今までとは違う景色が見えるようになった。余裕が出てきたのかしらね。目先のことだけに囚われず、広い視野で物事を考えるようになったのよ」

「自分の欠点を認めていくことはしんどいことよ。長い時間がかかるの。でも、認められれば、自分にできることが見えてきて、やるべきことも見える」

「許すってことは、認めるってこと。誰しも人間、認めてもらいたいものよ。自分自身が自分を認めることほど強いものはないわね。だって、生きる限り、私は自分とずっと一緒なわけだから。そこに間違いなく認めてくれる人がいるんだから」

淡々と私に話してくださいました。本当にそうだなと身体が熱くなっていたことを覚えています。

私自身に置き換えてみると、なぜ頑張っているのかと聞かれれば、究極的には「誰かに認めて欲しいから」と応えるかもしれません。皆に認められなくとも、せめてもの大切な人には認めて欲しいと思います。

私は、自分自身を許せているかというと、まだまだです。笑

何か失敗すると「自分のこういうところを直さないと」「こういうところが嫌い」・・・たくさん思ってしまいます。

自分を許せるのはいつになるのかわかりませんが、松山さんやこの女性が言われているようになれたらなとは強く感じています。

余談ですが、仏さまや神様はもしかしたら、私たちの存在をどんな時も許してくれている存在かもしれません。

「どんなあなたでも、そのままで美しく、尊い存在ですよ」

これは、仏さまが口癖のように言ってくださる言葉です。

自分をいつまで立っても許せない私だからこそ、そういう心で包み込んでくださるのかもしれませんね。

余談でした。笑

話をはじめに戻しますが、本当に松山さんおめでとうございました!!!!

本日もようこそのお参りです。

合掌

コメント

  1. はる より:

    友人と「許す」ことについて話していたところです。
    特に「自分を許す」ことが難しく、何かあると責めてしまう私がいます。
    そんなとき、私の大切に想う人は一言「直さなくていい、それも含めての私なのだから」と心の隙間に優しい風を送り込んでくれます。
    その言葉は凝り固まっていた身体や心を私自身を解放させてくれます。