しあわせ

ゲンの言ノ葉

♪なぜ生きていくのかを 迷った日の跡のささくれ

あの有名な中島みゆきさんの歌です。本当に有難い歌詞とメロディーでよく元気をもらいます。

なぜ生きていくのか

しあわせとは何なのか

誰もが皆、一度は考えたことがあると思います。私もその中の一人です。これらを別々に考えることもありますが、問いは二つでありながら、両者とも似た問いですよね。

特にこの1、2年はコロナウィルスの影響で、こういう哲学的なことを考える人が増えたとテレビで言っていました。皆さんはいかがですか。

会いたい人に会えない、話したい人と面と向かって話せない、行きたいところへ行けない…今まで当たり前にできたことができなくなることで、辛い思いや悔しい思いが募るばかり。

でも、逆境という言葉があるように、その時期だからこそしか気付けないこともたくさんあるのです。

コロナ禍を通して、私は人と人の繋がりがいかに大切か、改めて感じております。身近で家族をお看取りさせていただきましたが、最期に選択したのは、人のぬくもりの中で生活することでした。

「人にとってのしあわせってなんなんだろう」と考えることが多くなりました。

皆さんは「しあわせ」という言葉を漢字でどう書きますか。

幸(サチ)を思い浮かべるのがほとんどだと思います。この幸とは、山の幸、海の幸と言うように、多ければ多いほど良いと考える表現です。

“自分の身の回りに欲しいものがたくさんありふれる”ような状態を、幸せと感じると言い換えることもできます。

しかし、本当に私たちがそれだけでしあわせを感じているのかは少し考える必要がありそうです。と言うのも、欲しいものを得たという幸せだけでは生活してないからです。

ものにもよりますが、「形ある得たもの」はいずれ消え去ります。お金、贅沢品、便利品…確かに無いと生活できないですが、そう言うものがしあわせの全てだと考えると、どこかで「あれっ」と感じるかもしれません。

しあわせとは何か。それを言葉でしっかりと表現してくれているのが、中島みゆきさんの歌なんです。

♬ 縦の糸はあなた 横の糸は私 ・・・人は仕合せと呼びます

昔のしあわせは、この仕合せを使っていたそうです。人と人が繋がっていく、その中で生まれるぬくもり、そう言うものを「仕合せ」と表現しておられる中島みゆきさん。本当に素敵です。

私もそう思うことが最近多いですね。

私を取り巻いている色々な方々が「仕合せ」そのもの。すでにしあわせのど真ん中にいたんだって思うことがあります。人間ですから、ずっとは思えないですが。。。笑泣

しかし、その関係性や繋がりを大切にしていきたいものです。

本当のしあわせとは何か。難しい問いではありますが、その問いの中に自分の生きる道へのこたえがたくさん詰まってるのかもしれません。

今日はしあわせについて少し考えてみました。

本日もようこそのお参りです。

合掌

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